前回から引き続き、さらば!ロードライダー(後編)・・・
この(後編)は、ちょっと業界目線にて語りたいと思います。
明日1月24日発売の最終号を持って、月刊ロードライダーが
終わりとなる・・・
すみません、実は昨年の11月には この事を知らされてましたが
編集部からの公式発表を前に 自分がネットやSNSに書き込むのは
控えた方が良いかと、今まで謹んでいた次第でした。
さて、ロードライダーと言う なじみ親しんだ媒体が消失する事実。
このロードライダーロスが、この後 どう業界を揺さぶるか・・・
自分は予想以上に大きな衰退を呼び寄せると、そう捉えています。
確かに今 紙媒体は、苦しい時代を迎えています。
町の書店も減っているし、何より若い世代の人達が 本離れして
いますから、もう止めようがないのかも知れません・・・
同時に 誌面に掲載される広告も減少傾向だったのが、更なる
拍車をかけた・・・ ここも大きな問題だったんでしょう。
他の雑誌に比べてロードライダーの広告費が 大変良心的だった事を
知っていたので、サンクチュアリーは継続的に出稿をして来ました。
載せないより 載せる方が 得られるものが多かったんです。
紙媒体が弱くなったと呼ばれて随分たちますが、よくよく見れば
雑誌広告を出し続けて来た業者さん達の方が、なぜか今も元気に
良い業績を保っていると言う事実・・・
皮肉にも この世評と違う結果になっているのは、何なんでしょう?
聞けば ロードライダーの発行部数と書籍売り上げは、近年まだまだ
悪くなかったらしく、愛読してくれてるユーザーは まだ日本全国に
沢山おられたとの事・・・
そう考えると、今回の直接的な起因は 書籍の不振と言うよりも
広告収益部門の方に問題があったのかも知れません。
サンクチュアリーもイチ広告クライアントでしたから、厳しい時に
援護射撃してあげられなかった事が 悔やまれます・・・ (-_-;)
問題は ここから
インターネットやSNSの時代である事は 充分承知していますよ。
事実サンクチュアリーも、その分野を 軽視していませんから・・・
でも ネットだけで大丈夫と言う考えは テリトリーを限定してしまう。
【色々考えると・・・】でも 綴りましたが、今のバイクカスタムの
業界を支えてるのは 殆どが40代~50代の年齢層で、何と言っても
その層のユーザー達は 本当は “本” も好きだと言う点・・・
業界を支える 熱いおじさん達の大半は、グラビア好きなんです(笑)
変わってホームページと言うと、閲覧数が圧倒的に多いパワフルな
サイトなら別としても、そうでもない場合 果たして何人の人達が
見てくれているのか・・・
しかも見てくれてる人達と言うのは そのショップの元々の支持者に
偏ってる傾向だから、新規に訪問してくれるユーザーを求めるには
よほどパワーのあるホームページでない限り 難しい・・・
すなわち 強力なホームページでもないのに、ホームページだけに
依存してしまうと 自ずとテリトリーが狭まる結果に繋がるから
今のバイクカスタム業界におけるユーザー年齢層を考慮した場合
やはり、雑誌・ネット・イベントの 3つ巴コンビネーションこそ
最高の相乗効果を発揮してくれる・・・
その一角を担っていた、ロードライダーと言う 全国に広く漫勉なく
情報提供してくれていた存在がなくなれば、ジワリと失速をし始め
しわ寄せが現れる・・・
時間が掛かるから、感じにくいだけ・・・
めぐり巡って 分け隔てなく、自分にも跳ね返って来る。
取材の方は 自分のインタビューへと移行しました・・・
よくよく考えたら ロードライダーでの富樫さんによる撮影も
これがラストだったんです・・・
これからも富樫さんには 個別で撮影をお願いして行きますけど
この日、これはこれで 感慨深いものがありました。
全ての取材が 終了・・・
思えばこの小原さんとは O・Zレーシングへのメーカー取材で
遠く遥々、イタリア ミラノまで一緒に行ったんです。
巨大鍛造施設のある パドヴァの O・Z本社工場も訪問したし・・・
夜のヴェネツィア 星空の下、お酒飲みながら色々語りました。
まだ、ついこの前の事みたいに 憶えてる・・・
小原さん 今まで長い間、本当にお疲れさまでした <(_ _)>
そして 月岡編集長!
いつも何かと お気使い頂いた事、大変感謝しておりました!
業界を盛り上げるべく 尽力つくされてた事、知ってましたよ。
ここ数年は、広告クライアントさん達の入稿が 厳しくなって
さぞかし ご心労だった事でしょう。
辛い顔をされておられた事も ありましたね・・・
それでもこの日本のカスタム文化と それに関わる全国の業者を
絶やしたくない!と言う一念から、常に走り続けていた 月岡さん
この後 どうなされるのか、まだ決まってないとは思いますが
ひとまず 終わったんでしょうから・・・
気持ちを切り替え、ゆっくり過ごして頂いて・・・
もしも違う形で復活する様な日が来るなら、その時はもちろん!
お声掛け下さいね・・・
本当にお疲れさまでした。
そして、 さらば! ロードライダー!
今日まで本当に ありがとう。
自分にとっても 青春と呼べる・・・
そんな存在でした。